LYRICS 66ページ
『虹色カナタ』 Image Story ep:08
「あぁ、そうだったのか・・・!やっと・・・やっと届いた・・・、聴こえたよ、ルミネ!!」
思わず大声で叫んで、君から貰った大切な手紙を、抱きしめてクシャクシャにしてしまったけど。
ああ、やっと。やっと、届いた、聴こえたんだ。
あの時、僕たちを引き裂くようにして大きく鳴り響いた汽笛に邪魔されて、届かなかった君の声が。
『虹色カナタ』 Image Story ep:07
彼女が旅立ってから、どうやら一週間ほど経ったらしい。
らしい、というのは、僕がすっかり抜け殻になってしまい、あまりの弱りぶりに両親が心配するほど
だったからだ。焦点の定まらない目で天井を見つめながら、時間も忘れて、聴くことができなかった
彼女のあの最後の言葉を、破れかけた記憶の中から、必死に手繰り寄せようとした。
『虹色カナタ』 Image Story ep:06
その日、僕たちは、黙りこくったままで船着き場へと向かっていた。
運命の船が、もうすぐそこまで来ているはず。
そして君を、ここではない別の場所へ、別の朝へと連れ去ってゆくのだろう。
その時、僕は耐えきれるだろうか。腕を掴んで引き寄せてしまったりしないだろうか。
『虹色カナタ』 Image Story ep:05
あれから十数回ほど誕生日を迎えるまで、僕たちの毎日には本当に色々なことがあったし、
色々なことを覚えていった。変わったこともたくさんあった。
それは、もちろん僕にも言えることなのだけど、特にルミネの変化は大きかったと思う。
簡単に人前で泣かなくなったこと。
『虹色カナタ』 Image Story ep:04
「お金・・・これだけしか無かったよ」
「700か・・・うーん。オジサンも譲ってやりたいのは山々なんだが、これじゃちょっと、な・・・」
「そう、だよね・・・」
「オジサンも苦労して手に入れた品物だから、な。悪いが・・・」
『虹色カナタ』 Image Story ep:03
どうやら、僕の不安は取り越し苦労に終わったみたいだ。
虹はまだ空に大きく架かっていたし、無事、街に行く大人も見つかって同行してくれることになった。
オマケに僕が街に出ることにブツブツ言い続けていた母さんが意外にもお弁当を作ってくれていたので、
「ピクニックみたい!」と、はしゃぐルミネを見ることもできた。
『虹色カナタ』 Image Story ep:02-2
空に大きな虹を見つけた。
だから、君にも見せたくなった。
そして、同じものを見て、綺麗だと言いたかった。
あの虹を、一緒に追いかけてみたかった。ただそれだけ。
『虹色カナタ』 Image Story ep:02-1
あの頃の僕たちは本当に小さくて、頼りなかった。
思い返すと、もどかしいような、くすぐったいような、そんな気分になる。
とくにルミネ、君はいつも僕の後ろをちょこちょこと着いてきては、僕の後ろに隠れたりして、
それになにより、気が弱くて、泣き虫だった。僕の服のすそを握るクセもあったっけ。
『虹色カナタ』 Image Story ep:01
虹を描いていた。
ただ、ひたすらにそうしていた。
そうすることで、あの日の『約束』が、いつも僕たちを繋いでいるような、そんな気がして。
だから、虹を描いていた。