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ぬいぐるみの中には希望と絶望のワタで満ちている

物心が付き始めて
小さな秘密や想い出さえも
大切に出来る様になった
君は無意識に育って

斉藤 明美

ノミの心臓

気分は魂の抜け殻
目の前に在る正しさを簡潔に
あらゆる熱を織り交ぜて
貴方は話しただけ

斉藤 明美

グランギニョル

痛みとは生きている証
神が全ての肉体に
宿した感情
躓いて転んだ膝から

斉藤 明美

天文学的な歩数による単純な結論と相反した結果の落下速度

遠くに在るあの星は瞬いて
生きていた証拠を僕らの場所まで
力強く示しているのに
すぐ傍で笑う君の横顔をただ見ているだけで

斉藤 明美

ピンヒールの踵で踏みつぶされたクルミのような気持ち

純真無垢の効能が薄れて
本当の私が曝される
落書きじみた化粧でも気付けば
芸術的によく育ってくれたわ

斉藤 明美

雨宿り

髪を染めていく
神様の涙
何が哀しくて
泣いているのだろう

斉藤 明美

夏休み

どこまでも続くあの空は
きっと僕の事をからかっているんだろう
ひまわり畑を縫うような小径
その途中に在る何も来ないバス停

斉藤 明美

贖罪の塔

Deep indigo Flame
Incarnation of Loneliness
Emotions that don't feel nothing
Mischief of Fate

斉藤 明美

重労働

Dieu veut la lumière là où il n’y a rien
Proposer quelque chose qui sort de l'ordinaire
Et il a utilisé l'agneau pour semer beaucoup de graines
A donné de l’eau dans l’espoir de bien grandir

斉藤 明美

キメラの仔

中途半端な日常に泳ぎ疲れたから
世界の隅で少し休んでいた
色んな事を思い出して考えてみるけど
何だか急にやる気が無くなったよ

斉藤 明美

すやすや

Les nuits blanches comptent les étoiles
Si cela ne fonctionne pas, penser à quelqu’un d’autre
Je suis encore un enfant et je n'aime personne
Bref, je ne connais rien à l’amour

斉藤 明美

凛として撫子

街の灯が寂しく見えるのは
もうすぐ今日が終わってしまうから
目を伏せて待つのが怖くなって
もう私には何も出来ない

斉藤 明美

風の旅路

何処へ向かって何処へと 行く宛も解らない儘で
何が正しくて何が間違いなのかも
寂しい風に吹かれて 足取り重く僕は行く
蹌踉めく僕は旅の途中で

斉藤 明美

春宵翳りて

去りし日からの名残で
茜射す石畳を歩く
両手には少しばかりの花束
斜陽の影に祈り手向けて

斉藤 明美

薄紫の小径

Si vous prenez cette route j’y arriverai
Parfois je fais un détour
Quelqu’un dit qu’il a été perdue
Je suis sûr que je ne me perdrai jamais

斉藤 明美

終の灯

まだ何もかも知らない
温もりを求めていた頃から

散らばる夢の欠片を

斉藤 明美

祈り

私は独りでここに立つ
ざわめく地面が私を邪魔する
何にも怖くない
何にも怖くない

斉藤 明美

燕の怨返し

赤く錆びた鉄パイプ
震える手に汗と少しの恐怖
抑えられない衝動
どうにも手に負えない状況になった

斉藤 明美

青空と点呼

C’est la même chose que respirer pour moi
Il y a un monde qui ne le permet pas
Ouf……je suis devenu un monde étrange
Et j’étais piégé

斉藤 明美

瑠璃蝶々

私は闇に戦ぐ瑠璃蝶々
蜜は罪の味で醜さは美しさ
こんなにも心が汚れてしまった
気付いたら瓦礫が肩まで埋もれていた

斉藤 明美
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