ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
- 81回再生
作品情報
| ジャンル | クラシック |
|---|---|
| 参加形態 | 単独 |
| 公開 |
作品紹介
時は13世紀、イタリア半島の南端に浮かぶ地中海最大の島「シチリア島」は、フランス王族であるアンジュー伯シャルル1世の支配下にあった。南イタリア侵攻に向けて軍勢を整えるためにシチリア島民は不当な重税を課せられ、フランス人に対する反感を次第に募らせていた。島民の女性がフランス兵士に暴行されたのを契機に積年の恨みが爆発し、1282年3月30日にシチリア住民が蜂起しフランス人虐殺がシチリア全土に広がった。ちょうど暴動が始まった時に夕方の祈りの鐘が鳴っていたことから、この事件は「シチリアの晩鐘」と名づけられています。
ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇「シチリア島の夕べの祈り」の台本はこの「シチリアの晩鐘」事件の史実にヒントを得て作られたもので、王妃エレナとフランス総督の実子アッリーゴとの婚儀の鐘を合図にシチリア島民が蜂起する悲劇のシナリオとなって生まれ変わっています。閉幕にフランス兵士が虐殺されるシーンがありながら、初演がパリ万博であり、さらに好評を博したと言うのには驚くばかりであります。
ヴェルディにとっては委嘱作品であるため、あまりやる気が無かったと言う逸話がありますが、この歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲は雄弁なメロディに加え、序曲でありながら豊かなポリフォニーを駆使した非常に完成度高いシンフォニアで、ナポレオン占領下のイタリアで育ったヴェルディにとっては、イタリア統一を願い渾身を込めたに違いないでしょう。
中学2年生の時に初めて出た夏の全日本吹奏楽コンクールの自由曲がこの「シチリア島の夕べの祈り」序曲でした。当時のパートはトランペットでしたが、当時を思い起こすと合奏練習では金管はいつも暇…でした(笑)。金管の大音量に埋もれてしまいそうなトゥッティでのポリフォニーなのですが、原曲でヴァイオリンが担当する非常に速い跳躍と、スラーとノンスラーが交互になる半音階パッセージを木管で受け持っていましたので、中学生にとっては非常に難易度が高く、木管の反復練習を後ろから眺めている時間がほとんどだったのを今でも覚えています。
若松 知実コメント(9)
コメントを読むには、ログインが必要です。