/

虚空

今までやってきたことに
意味を見出だそうとしても

それが全くないことに
気づかされてしまうだけだ

どこに行こうと
何をしようと
通用しない
そんなことばかり…

思っていた以上に僕は
何にもない存在だった
そこまでじゃないと思ったけど
これといって何もなかった
誰かになった気になっていただけさ

何にもない空の下は
とても気持ちがいいだろう

空気の澄んだ
冬の空など
そう今日なんて
特にそうだろう…

でも“透明な僕”にとって
空虚さの象徴のような
そんなようなものにしかもう
映らなくなっているんだよ
いや今日なんて特にそうなんだから

思った以上に
冷えてしまって
肺が痛くなった
でもこの痛みは
僕が存在しているという
証拠になるかも
この痛みだけが…

思っていた以上に僕は
何にもない存在だけど
“完全なる透明”ではない
これと言って何もないけど
この痛みはそう教えてくれるから

この痛みはまだ教えてくれるから

作品紹介

行動を起こせば起こすほど、
ドーナツの穴のように
真ん中には何もないような気がしてきます。

高橋 亮介

コメント(0)

コメントを読むには、ログインが必要です。

作者の他の作品

壊れないもの

ずっと壊れないものが
あったらどんなにいいだろう
せっかくのお気に入りは
段々古くなっていって

高橋 亮介

INTERVIEWS:或る詩人の手記

ご存知の通り仁さんには
もう会うことはできませんが
ここで彼の “最後の手記” を皆様に

高橋 亮介
オリジナル

ウインターソング

  • Jポップ
高橋 亮介
83回再生