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砂嵐 -theme of hometown-

砂漠の土地を旅していたとき
ある紳士に出会った

砂嵐に遭遇してしまい
困惑していたら彼は

わたしに手を差し伸べてくれて
嵐の届かない
丘の岩山へと
案内してくれたのだ

「あのとてつもない風が止んだら
ここから見える景色が
一変しますからいましばらく
静かに待っていましょう」
そう優しく微笑んで

彼はこの地にゆかりがあるようで
“災い”が過ぎ去るまでに

砂漠の変動する気候や
歩き方について
話をしてくれて
落ち着かせてくれたのだ

「無事にやり過ごせて感謝します
それにしてもここからの
景色がこんなにも壮大とは
思いもよらなかったな…」
そう彼の方を見ると

わたしとは逆に
悲しそうな顔をして
広大な砂漠を
見つめていて…
少しして彼は
「実は…」と話してくれた

「かつてここに故郷がありまして
自分が旅をしている
その間に砂の中に埋もれ
消えてしまったのですよ…」
…彼にとって“災い”は

この砂嵐ではなかったのだ

作品紹介

故郷をテーマにした4つの詞の2つ目になります^^

1つ目の「空景」で懐かしさや憧れを持って
空を見上げていた2人の主人公。
そんな2人(「わたし」と「ある紳士」)が
砂漠の土地で出会う場面です。

高橋 亮介

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