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Lycoris。

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1,

A
ボクの名前を 叫んでいるのは誰?
どこか遠くから 聞こえているのに
こちらの声は 届きやしなくて
ボクのいる場所すら わからなくなった

B
ふらりふらりと 流されるままに
辿り着いていたのは 墓石の並ぶ丘

サビ
それがきっと答えの 彼岸花の咲く道端
なにもかも吸い尽くして 血の色に開いた
知らなくていいこと 捨てられたようで
堕ちてゆく身体を そっと抱きしめている

2,

A
ボクのこころを 掴んでいるのは誰?
とても近くから 感じているのに
こちらの声は 響きもしなくて
ボクのいる意味さえ 溶け消えていった

B
ゆらりゆらりと 色を抜くままに
辿り着いていたのは 十字架の並ぶ丘

サビ
それがたぶん答えの 彼岸花の咲く原っぱ
なにもかも奪い取って 緋の色に眩んだ
わからずにいること 妬まれたようで
沈みゆくこころを そっと掻き抱いている

3,

C
魂を喰らい咲いた花 ひとひらが枯れる時は
その朱色を摘み取り こころにまぶせたらいい

サビ'
それが真の答えの 彼岸花の咲く墓場は
なにもかも毟り取って 死の色に嘆いた
届かないものだと 恨まれたようで
舞い上がる花弁を そっと握ろうとする
叶わない夢だと 貶されたようで
終わりゆくいのちを ぎゅっと潰そうとして……

作品紹介

過去作より、まだ曲がついていないまま眠っていたもの。
タイトルの「Lycoris」は彼岸花のことです。

かなり沈み込むような重たさになっていますが、これも自分の解釈。
仄暗さに惹かれる傾向があったりもしますけれども、ご容赦くださいね。

若松 学

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