四重奏曲 Op.22 〜第1楽章 (アントン・ヴェーベルン)
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作品情報
| ジャンル | クラシック |
|---|---|
| 参加形態 | 単独 |
| 公開 |
作品紹介
★戦前ヨーロッパの中堅指揮者として活躍したヴェーベルンの残した珍しい編成
(テナーサキソフォン+ヴァイオリン+クラリネット+ピアノ)の曲です。
☆知人がある日ヴェーベルンの仕事部屋を訪ねると、そこにはピアノへ据えつけ
られた大きな楽譜があったそうです。五線譜のまわりの余白には、懇切丁寧に
音列やメモが書きこまれているのだけれど、かんじんの譜面にはなにも書かれ
ていない。後日あらためて訪問したとき、ふとそこを見やれば、五線譜はその
ままそこにあり、ただ音符が1音だけ追加されていたとか。(笑)
★音にたいして異常なほど鋭敏な感覚の持ち主であり、また創作にたいしても極
端に慎重だったヴェーベルンの性格をものがたる面白いエピソードです。
☆しかしヴェーベルンの音楽は、実のところ情感溢れる旋律美をほのかに隠して
いたりします。この曲も巷では点描風と評価されがちなテクスチャを外見上持
つ曲ですが、スーラの点描がモネやマネよりもまろやかなタッチの世界を描き
だすのと似て、穏やかな、そして時にダイナミックな音の美しさを現出するの
です。ヴェーベルンの曲は裸形の美が魅力の中世音楽と、さまざまな面で通じ
ています。
★第1楽章は序・破・急に相当する3つの部分からなります。
■序(1〜5小節)
テナーサキソフォンとヴァイオリンが挨拶を交わすように短いモティーフを提
示すると、少し間をおいてピアノが特徴ある音形で追いかけます。そこを再び
ヴァイオリンが、そしてサクソフォンが挨拶します。
2度目の挨拶は1度目よりも音程が拡大され、音長も短いので、ちょっと急い
でいるような、緊張した感じがでてきます。そこへクラリネットがポッポッと
2音だけFisを鳴らし、軽く緊張をといたところへすかさずピアノがしめく
くりの音形をかなでるのです。ここまででこれから始まる音楽のすべての素材
を紹介したわけです。めちゃくちゃ緻密です。(^^;
■破(6〜15小節)
サキソフォンがおずおずと短いモチーフを吹くところへまたピアノ。ひと呼吸
おいてから突如、サキソフォンは雄弁に歌いだします。
そこへヴァイオリンとクラリネットが相槌をうつように加わり、ピアノととも
に合奏をはじめるのです。ときに勢いを落としたサキソフォンの背後をつこう
としますが、ここでは始終相の手の役目におさまっています。最後にピアノが
いつものしめくくりの挨拶。この部分は2回繰り返されます。
■急(16〜41小節)
感情が爆発し、やがて静まる部分です。ここではサキソフォンばかりでなく、
他の楽器も活躍しようと躍起に顔をのぞかせてきます。文字どおり3段飛びの
要領でクライマックスが築かれるあたりは圧巻かも。ここも2回繰り返されま
すが、2回目はピアノにちょっとばかしチャーミングな動きのあるコーダが添
えられます。
KAWAI(ヴァイオリンソロ)とKORG(それ以外)、2台のGM音源によるMIX。
15年ほど前に打ち込んだMIDIデータをそのまんま録音したものです。
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