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零落

段々と落ちぶれていく
それをわかっていながら

「新しい何かを探す」
それを先延ばしにする

何か大きな出来事が
起こってくれたのなら
動きやすいのになんて…

毎日は延々と続いていく
そう思えるだけで
本当はそんなことはないんだな
気がついたときには
暗い穴の底で土をかぶるさ

そういえばあの駅前の
古びたおもちゃ屋さんは

いつの間に取り壊されて
何もなかったように
更地になっていたっけ…

店主はいつ決心したんだろう
“そう思えること” が
“運良く” 起きてくれたりしたのかな
ずるずると下がって
這い上がれなくなってしまう前に…?

何もなくなった
その場所は
なんだか清々しくて
太陽に照らされて
すごく輝いて見えた…
少しだけ心を動かされたんだ

毎日は延々と続いていく
そう思えるだけで
本当はそんなことはないんだな
気がついたときには
暗い穴の底で土をかぶって

まだ底までは落っこちていないと
そう感じるのなら
きっと本当にまだそうなんだよ
少しでも心が
動いたのならそれを合図にして

作品紹介

いろいろな決断を先送りにして、気づいたら…ちょっと恐ろしいです…。

高橋 亮介

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