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猫のルウ

微睡みの中を歩いていく
夜もすがら人知れずに吐息を吹く
人は僕を「マイナス」という
その顔は嘲りが滲み出る

孤独を侍らせていると
前を猫が歩いてく
黄色の瞳と白茶の斑
僕とは正反対のようだ

猫は僕の足に擦り寄る
足りない何かを求めるように
そして僕も求めるように
猫をその手に抱き寄せた

名も無き猫が鳴き出した
自分が誰かと聞きたいように
その時心に言葉が浮かんだ
猫の名前を「ルウ」と名付けた

僕はルウと生きていた
無邪気なルウの顔を見る度
僕の心は満たされていく
自分は「マイナス」なのに

震える寒さが漂う夜に
切れかけていた蛍光灯
眠りに着こうとルウを呼ぶ
そこには枯れたルウの姿が

僕は必死に呼びかけた
死に物狂いで揺さぶった
それでも返答等はなく
安らぐ顔で眠るルウ

湿った空気が立ち込める
部屋の隅っこで泣いている
失う事なぞ考えなかった
何処にも行くと思ってなかった

そんな事を考えてると
窓からノックが聞こえた
なんだと思って窓を開けると
そこには煌めく太陽が

僕には何ができるのか?
ルウは僕に何を求めた?
それを知った僕の足は
自然と外に向かってた

日照りが辺りを照らした朝に
僕は一人で歩いてる
かつての面影を見つめるように
僕は前を向いている

「ルミナス」として生きていく

作品紹介

こんばんは 64「」です

猫のルウを書きました

次回「スイートルーム・ランデブー」

山田 学

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山田 学