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時間の潮汐 2

ここがかつて海だったなんて
誰が想像できるだろう

見渡す限りの草原には
たった一本の小さな木

こんな情景になるまで
一体どれくらい時間が
経過したというのか…

しかし違和感が一つ
この時代にはない“残骸”が
かろうじでそのかたちを
缶のようなかたちを保って
存在しているという

“時間の潮汐”の中にいて
消えず“残る”ものがあるとは

いやそんなものがあったのなら
一体どのような理由で
残り続けられるか…

ただそこに在るだけでは
この波には逆らえないから
“在ろうとする意志”そんな
強さの違いとでもいうのか
もしもそうだったのなら

受け継がれ“遺る”もの以外に
時間に抗うことができる
そんな特別なものが
あることになる
この小さな木が
いつか大木になっても
まだそのかたちを
保つほどに…?

偉大なものでなくても
些細なものでも関係なく
それに“宿った想いの
強さで決まる”ということなら
この世のすべての価値は

また違ってくるだろう

作品紹介

「時間の潮汐」の第2章です。
海があった時代からかなりの時が経ち、
海が陸地になった次の時代に舞台は移ります。

第1章で、時間が経っても「受け継がれて遺る」ものがある
ということに触れましたが、
それ以外でも「残る」ものがある
ということを書いた詞になります。

けっこう考察寄りの詞ですね。。

高橋 亮介

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