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グロテスク

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本気で世界を救おうとするなら
大金掻き集めるのが手っ取り早そうだな
でもそれはきっと対症療法でしかなくて
悲しみや不平等の解決には至れないだろう

世の中金じゃ無いなんて言われても
金があれば助かった日だってあったし
悪に見えてたもの全てを否定する
盲目的な批判も考えものだったり

何一つ自分を褒めてあげられないと悩む君も
いつか誰かが掬い上げてくれると信じてやまない僕も
破滅的な毎日を楽しそうに生きているアイツも
同じ時間が流れて同じ明日に向かっている

どうせ死んでしまうならずっと苦しいままなら
それまでの期限を早めても問題はないような
悲しい結論に辿り着いてしまう程に
追い詰める必要もないのに答えを求めた

誰かが溢した何処にでもあるような絶望を
ありきたりなんかで片付けないで欲しいんだ
あなたが気にも留めないような些細なことで
僕は毎日苦しんでいるんだってことも
わかって欲しい

剥き出しの感情で心纏って
グロテスクな心情を包み隠して
君の態度に合わせて仮面被って
世界平和を祈って神に唾を吐いて
人の姿をした醜い怨念
成仏出来ずにこの世を彷徨い続け
抱え込めないほどの闇に飲み込まれて
いつも声を荒げて助けを求めるのは
取り返しのつかない事態になってからだった

誰かが愛した何処にでもあるような平凡が
歯痒くて仕方がないほどに憎らしいんだ
言葉を濁すことばかり上手になってゆく
嘘で毎日着飾ってばかりで苛立って
もどかしいんだ

本気で世界を救おうとするなら
大金掻き集めるのが手っ取り早そうだな
でもそれはきっと対症療法でしかなくて
悲しみや不平等の解決には至れないだろう

今も不平等に配られる幸せと絶望
あなたの命を貶めたなら救われますか?
何もわからない答え合わせだって出来ないし
死ぬまでわからない死んでもわからないかな
僕がやってきたことの意味なんてさ

誰かが愛した不細工で妖艶な混沌を
頬張って一人で片付けようとしないでよ
あなたが僕に投げつけたその小さな棘が
今も心に突き刺さったままでいることも
知ってて欲しい

作品紹介

自分の思いを吐き出しすぎたからタイトルはグロテスク

喜嶋 陽子

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