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水系都市のエレベーター Ⅱ

街は冷たくぬれている
人は寒々 立ちつくす
忘れものでもしたように
水系都市のエレベーターが
ぬすみ見してる だまし絵さ
移り気もようの迷い路
ムダにまぶしい 行き止まり

すすり泣く声 さざ波は
だれの水切り 手なぐさみ
石のつぶての影がとぶ
水系都市のエレベーターに
乗れば さみしさ またつのる
魚の顔した 古傷が
泳ぐ心に 出口なし

ビルの森から抜け出して
クルーズ船が遠ざかる
森へ逃げ込む船もある
水系都市のエレベーターが
硝子のまぶた とじるとき 
鉛色した 陽が落ちて
星は亡骸 夢の骨

水系都市のエレベーターは
つらい心の吹き溜まり

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