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惑星の一粒

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いつからそうだったのか
わからないけれど
いつのまにか僕は砂漠の一部だった

いつかあの光に照らされた
それは一瞬の光だった
今しかないと身悶えた
足掻いた 叫んだ
この地獄から抜け出そうと必死だった
ただの一粒じゃない
輝けるんだとのたうちまわったんだ

それはぼくを照らしていなかった
通り過ぎただけだった
一瞬たりともぼくにスポットなんて
当たっていなかったんだ
そしてまた暗闇の世界へ落ちていく

ぼくはただの砂
この砂漠を占めている
ただの一粒に過ぎない
石なんてまだいいさ
彫刻にされるかもしれない
いじめに使われるときだってあるだろう
誰かが蹴って帰ってくれたらもうけもんさ

砂漠の一粒なんて誰が見るだろう
誰が気にするのだろう
誰も興味なんてないのだから

風が吹いた 一陣の風だ
舞った 僕は舞ったんだ
他のやつじゃない
この僕を彼は運んでくれた
その背中に僕を乗せてくれたんだ
それもただの気まぐれだったんだ

落とされた戻った
結局ぼくはただの砂漠の一部
それから変わることなんて
一生ないのだから
そのまま枯れていくだけなんだからさ

ぼくはただの砂
この砂漠を占めている
ただの一粒に過ぎない
あの輝いている奴らはいいよな
価値があるって、キラキラして
綺麗だって言ってくれたら
幸せだろうな

ぼくのことを綺麗と言ってくれる人は
どこにいるのかしら
会ってみたいもんだよ
一生会えないんだろうけどさ

いつか僕らの上を歩いて
行った奴らが言ってたけどさ
オアシスってところがあるらしい
そこには木と湖があるんだって
彼らはそこを目指して進んでいるんだって

いいな、必要とされるって
オアシスの砂だったら
どんだけ幸せだったか
偶然そこに生まれただけなのにな
いい気になりやがって

僕はただの砂
この砂漠を占めている
ただの一粒に過ぎない
たまに歩いてるお前らなんだ
カサカサ音立てやがって
踏み台にしやがって
まぁそれでも嫌われてるだけマシだよな

誰かに相手にされてるんだから
僕のことなんてだれも見もしないんだから
誰か見てくれよ

僕はただの砂
この砂漠を占めている
ただの一粒に過ぎない
いいな幸せになりたいな
いつかあの夜空見上げた
輝いて誰かを導けたらいいな

あなたが必要だって
心から叫ばれたいな
今はまだこんなだけれど
いつかはそうなれるように

雷鳴がなった
それは僕を貫き消えていった
よかった君は僕を選んでくれて
やっと誰かに選んでもらえた
気まぐれかもしれない
これが最後になってしまったけれど

次は幸せになれるのかな
来世までおやすみなさい
また会えるまで

作品紹介

砂の惑星に触発されて書きました。

山口 花子

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