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小鳥

つゆ草ひかる東の小路
着の身着のまま始発列車へと
馳せる気持ちは女の坂をゆく
情念と人は云う、後ろ指さして
めらめら燃えて地獄に落ちると
ああ、それでいいよ
あたしの最後はいい人の腕の中

ざざんと壊した積み木の暮らし
おもちゃの家はすごく寒かった
つま先立ちの夢はみたくはない
陰口をたたくやからの渦は
あたしを小さく小さくしたくせに
ああ、それでいいよ
恨んじゃいない、これでよかったのさ

落ちた木の実は ぐちゃりと潰れ
キレイな赤は みるみる腐る
小鳥よ、小鳥 その前にお食べよ

あたしのようにね なっちゃいけないよ
あたしのようにね なっちゃいけないよ

あたしの最後は いい人の腕に止まっていたい

2020 5 10

作品紹介

[music]83880[/music]

井高 直子

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