黒点の氾濫~最後の審判~
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作品情報
| ジャンル | R&B |
|---|---|
| 参加形態 | 単独 |
| 公開 |
作品紹介
北島和幸:地球物理学者
北島恵美:和幸の最愛の妻
地球物理学者の和幸は
モニターを覗きながら
数か月前から
不穏な動きを見せる
太陽黒点と電磁波の量を
測定、分析していた
恐ろしいのは
太陽黒点そのものではない
黒点の氾濫を兆候とする
X線、宇宙放射線と
強力な磁気エネルギーの放出
電離層外でこの
宇宙放射線に無防備で
さらされると平常時でも
人間はひとたまりもない
分析シュミレーションの結果
120日後、黒点の氾濫は
ピークに達し
強力なX線、宇宙放射線が
電離層を貫き
人類に容赦なく降り注ぐ
強力な磁気エネルギーは
地軸を大きく傾け
地球規模の地殻変動とともに
世界中の火山が目覚め
大地震と巨大な津波が襲う
現在の科学では
いくらあがいても
避けることはできない
おそらく気づいているのは
和幸だけではない
世界中の多くの
地球物理学者
宇宙物理学者
多くは回避できない
未曽有の結果を恐れ
最後の審判の日まで
沈黙を守っているのであろう
決して崇拝する必然性はないが
宇宙と時空の緻密な法則を考えると
いわゆる神という存在を
認めざるを得ない
和幸は
大きく溜息をつきながら
初めて神に祈った
それは
決して口にしてはならない
『Oh My God!』
なのかもしれない
眠る気はうせていたが
和幸はベッドにもぐりこんだ
ベッドには冷え性の恵美が
布団をスッポリかぶり
すやすやと寝息をたてていた
やがて訪れる
最後の審判の日
恵美を抱きしめながら
神の裁きをただ待つのか
愛すべき人を守れない
悔しさが こみあげてきた
それにしても暑い
夏とはいえ
エアコンの効いた部屋
黒点の氾濫が予定より
はやまったのか
熱い
暑い
アヂ~
わ゛~ 恵美!
湯たんぽ押し付けるな!!
『黒点の氾濫~最後の審判~』
佐々木 桃子コメント(6)
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