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J.S.Bach / フーガ ト短調 BWV885(平均律クラヴィーア曲集 第2巻より)

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作品情報

ジャンル クラシック
参加形態 単独
公開

作品紹介

執拗な同音連打を含む主題が特徴的な4声フーガ。

市販録音を聴き比べてみると、この連打部分は、モールス信号のように無機的な
スタッカートか、あるいは、均一なレガートで弾かれることが多い。

しかし、自分の楽しみだけのためにやってる打ち込み作業ですら、そうした「正統的」
解釈を律儀に踏襲してもつまらない。

そこで、この部分を「2音単位のフレーズが3回続く」ものと考え、
奇数音をテヌート気味、偶数音をスタッカート気味にしてみた。
これは、私の独創ではなく、トン・コープマンの録音が、このフレージングに近く、
それを強調してみたに過ぎない。

なお、この同音連打要素は、曲の終わり近くで音程の動きが加わる箇所がある(つまり
『同音』連打ではなくなる部分がある)が、そこのフレージングを上記のようにすると
しっくり来るため、曲全体の整合性という点に限れば、むしろこちらがふさわしい
のではないか、という気がしないでもない。

基本主題に含まれるシンプルな要素を、曲全体の「DNA」であるかのごとく、
精妙かつ巧緻に組み合わせる手さばきの見事さを作業中に発見するつど、
改めて、バッハの天才性へひれ伏すような思いにさせられた。
ましてや、後半の山場における、ダイナミックなスケールの大きさを思うに、
彼は、この巨大さを充分に表現出来る機構を備えるまでに進化した現代ピアノの
出現をあらかじめ予期しており、それに向けてこの曲を書いたのではないか、という
妄想さえ頭に浮かんでしまう。

こうした傑作の前では、上記のような演奏上の小細工など、全く些細なことに過ぎない。

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みなさま、お久しぶりです。
前回の投稿から、ずいぶん時間が経ってしまいました。

この曲をやってみた理由は、平均律1巻と2巻全ての中で、
1巻24番と並び、最も好きで、耳では以前から親しんでいた曲だからです。

上で何やら知った風なことを書いてますが、あまり真に受けず、何らかの誤り
(音の誤り・文章の誤り)にお気付きの節は、ぜひ、御指摘ください。

井高 翔太

コメント(7)

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