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あの白い雲を追いかけて

作詞・作曲 西川 光

※追いかけても 追いかけても
 逃げてゆく白い雲

離れても 離れても
 走り続けた※

あの日みた夢は眩しくて
 永遠のように ときめいて
 嬉しくて 心躍ってた

耳を劈くようにセミが鳴いていた
 あの夏の昼下がり
 子供たちは夢中で遊び続けた
 泥だらけになって

夕陽がきれいだった....

あの夏の煌き....

※追いかけても 追いかけても
 逃げてゆく白い雲

離れても 離れても
 走り続けた※

あの日みたキミは清らかで
 天使のように 微笑んで
 優しくて 可憐な花のようで

夕立に追われて 二人
 雨宿りした お寺の境内
 濡れた髪がなまめかしくて
 思わず 目を逸らした
 あの夏のかげろう

なにげなく チラリみた
 キミの横顔 いとしくて

抱きしめたくて できなくて
 できなくて 何もできなくて

それでも嬉しくて 嬉しくて
 キミを見ているだけで

※追いかけても 追いかけても
 逃げてゆく白い雲

離れても 離れても
 走り続けた※

クラクラめまいがするほど
 焼け付く日差しの中で
 何もかも燃え尽きてもいいと
 と感じた あの夏のかげろう

離れても 離れても
 離れない心

いつまでも いつまでも
 消えない思い

離れても 離れても
 離れない心

いつまでも いつまでも
 消えない思い

△アア 忘れない 忘れない
 あの海に沈んでゆく夕陽の色
 キミと見た あの夏の景色は△

追いかけても 追いかけても
 逃げてゆく白い雲

離れても 離れても
 離れない心

どんなに遠くても
 遠く離れても 走り続けた

追いかけて 追いかけて
 あの白い雲を追いかけて

眩しくて 眩しくて
 手を光に翳した あの遠い夏の日々

(c)Hikaru Nishikawa Printed in Japan

作品紹介

これは、ふたつの絡まった曲を分離して、作ったものです。若い人のリターンというか。くりかえして、聞きたくなるもの。わたしも若いとき、素敵な歌に出会ったら、なんども聞いていましたでしょう。そういうものにこだわりました。曲は。心に残るフレーズ。というよりも、もう一歩踏み込んで。虜にしちゃうようなものというか。

ところが歌詞が途中から、サービス精神旺盛というか、若い人の受け狙いになっているというか、下心みえみえというか、俗っぽくなってしまいました。なんか、甘い言葉でメロメロにさせようという卑しい根性がみえかくれする。若い人の好きそうな風というか。

これは、よくないですよね。ちょっと、いただけない。

この大衆の好きな路線と、つくりての目指すものと、ズレができるのは、あんまり、こころちよいものではないです。

喜んでもらいたい。ということと、では、喜ぶことをいいましょう。とは違うわけですよね。魂が宿っているのか、どうなのか、ということなのです。

しかし、サービス精神もファンを喜ばしたいという思いなのですから、どこまでが、どうという明解な線はないのですが。つまり、わたしの気持ちということなのでしょうか。

ここは、逆に、大衆向けの歌詞を書くというよりは、自分がほんとうに書きたいものを書くべきかも。

それが逆に、青春の光と影という、誰でも体験している刹那をとらえられるのではないかと思う気持ちもあるのです。

大衆に媚びないということも大事ですからね。

この狭間が難しい。

大衆が喜んでもらえるもの。けれども、自分も作りたいもの。そして、チームの仲間も、これはいけるぞ、という手ごたえのあるもの。つまり、みんながいいものを追求するということなのですから。

ウー。

難易度がたかくなる一方です。

いずれにしても、納得がいかないなら、なんどでも、書き直すしか道はないのであって。

どんどん地獄におちていく。まあ、好きでやっているので。それでいいものが作れるのなら。

なんどでも、なんどでも。作り直すだけです。

話変わって。わたしにとって、青春ってなんだろう。そう考えたとき、やはり、夢を追いかけていたときの「ときめき」ですよね。若いときって、異性にめちゃくちゃ興味あるじゃないですか。早く体験したいとか。それって、思春期の時って、ある種のロマンなんですよね。

たとえば、高校時代、女子と海へいって、なにげなく女子が砂浜に寝そべって、目を閉じるわけです。サインかな。あっ、やっちゃっていいの? ドキドキするわけですよね。でも、片思いの人は別にいるわけで。結局、「意気地なし」という冷たいまなざしが待っている....。

やりたくてもやれない。やれるのにできない。この葛藤というか。その交差する刹那というか。つまり、「意気地なし」ということなんですが。けれども、そこに、ほんの少しは、誠実さだって、あるのです。意気地なしのいいわけですけどね。

もったいない....。いつも、あとで後悔してばかり。本心をいえば、そう。ほんとうに、そんなチャンス、次いつくるかもしれないのだし。馬鹿だったと思うわけですよ。

でも、そこは開き直って。意気地なしで悪いか。大事にしたいものだって、あるのさ。しかし、説得力ないです。意気地なしというだけの話なんですからね。

それが情けないけど、青春だなって思います。

そして、もうひとつ。好きだから、臆病になるってこともあると思いますよね。大切にしたいというか。これも、ただの意気地なしの論理ですけどね。

そして、歌もそうです。歌のこころを大切にしたい。だから、どんなに苦労してもいいから、いい歌を作りたいと思う。

それは、歌われる方に喜んでほしいから。そして、歌に携わったチームの仲間の喜びであってほしいから。なにより、大衆がいいなあ、とときめいてほしい。

ときめきなんでよ。わたしも「ときめいて」チームの仲間も「ときめいて」大衆も「ときめいて」

そうしたら、みんな幸せになれるのです。

ときめいてほしいんですよね。いつでも。

それが歌の使命なんですから。

だから、大切にしたいですよね。

いい歌目指して、頑張っているのだから。

大切に歌ってくれる人に歌ってほしいなと思うのです。

でないと、むなしいですから。

そのために、わたしだって、どんなに苦労してもいい歌つくろうと、必死にもがいているのですから。

それは不器用で、意気地なしだとしても、やっぱり、それがいいのです。

サファーのように、自由人でなくても。

歌は、真剣でなくちゃ。

伝わらないですもんね。

それが唯一できる誠意なんだし。

中村 香織

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