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歌えなかった愛のうた

作詞・作曲 西川 光

①本当は誰より いとしい癖に
 くだらないジョークしかいえなくて
 キミの瞳に映る おどけたピエロ
 でもその奥の姿は きっと知らない

歌えなかった愛のうた
 キミに聴かせることもなく
 サクラ吹雪 舞い散る中
 ひとり泣いた

遠く離れてゆく人を
 そっと見送って「これでいい」と
 「これでいい」と呟いた

②高架線の車窓(まど)から 見下ろした街
 ひとつひとつの灯りがゆらめいて
 改札口をでて 歩く坂道
 今夜は月も 隠れてみえなくて

忘れられない愛のうた
 キミに伝えることもなく
 部屋の隅で うずくまって
 むせび泣いた

深く沈んでゆく夢を
 そっと抱きしめて「忘れない」と
「忘れない」と呟いた

③キミのいない春が来て また夏が来て
 やがて落ち葉が舞う舗道 冬枯れて
 そんな季節を どれほどくりかえし
 いつかまた キミに会えたなら

それでもまだ誰よりも
 キミが好きでいたならば
 この気持ちが 変わらないで
 いたならば

きっと歌えるよね そのときは

歌えなかった 歌えなかった
 愛のうた

歌えなかった 歌えなかった
 愛のうた

(c)Hikaru Nishikawa Printed in Japan

作品紹介

この作品の曲に関しては、ヒット狙い。大衆の好む作りを意識しました。歌詞は....わかりません。公開して、反応をみるしかないと思っています。

正直に話せば、わたしは、ほとんどJ-ポップに興味がありませんでした。だから、いま想うと、随分、変わったのだと思います。

インストは、時代から遠く離れた、いわば、いまの時代が振り向きもしなくなった音楽の世界へいって、遊んでいました。

時が流れ、また音楽を始めたのも、ライヴができるから。施設の人たちのための歌つくり。とにかく、なまがやりたかった。それだって、年配の人のためのものでした。「さすらい」とかは、小林旭さんみたいな歌がいい、というリクエストをいただいて作ったもの。DVDで渡り鳥シリーズみて、イメージを描きました。

以前に「あなたの歌」というものを作ったことがあり、それは依頼されたものですが、あまりに、ボーカルが下手で、曲をなおせ、といわれ、ぶちきれました。

けれども、いま、考えると、「あなたの歌」は、アイドル系でありながら、実はとても難しい作品です。普通レベルでは歌えないもので、のちに若い方に集まってもらい、何人かの方に歌っていただいたのですが、みんな....ウー。つまり、難しいものだったのです。

若い人との練習も進むようになり、空いた時間に、若い人たちが大塚愛さんみたいな歌が歌いたいといってきました。若い人と話しながら、即興で作ったのが「アイスルキモチ」でした。歌入れまで、4時間くらいだったかな。

たまたまなのです。

プロの方の意見は鋭いですね。教科書の手本のようで、面白みがない。それがわたしの世界の評でした。真水には魚が棲めない。真面目すぎる。色気がない。たのしくない。おもしろくない。

作れるのに、作る気がない。

つまり、売れる歌を作る気がない。

プロを目指していない。

売れるものを馬鹿にしている。

めちゃめちゃ、言いたい放題ですよ。

そうではないですよ。作れないと思っていただけです。

ほとんど聴いてないし。

ただ、レベルは高いとは認めていただきました。これが唯一の救いだったかな。救われないのは、性格の悪さだけですけど。

つまり、やる気になれば作れるということ。自分を信じなくては。

それから、修正がはじまりました。そして、若い人のアドバイスがあって、病みソン、泣き歌、せつな系のラヴソングという世界なら、接点があることがわかったのです。

しかし、ちまたに溢れたJ-ポップはやりたくない。みんなやっている世界ですからね。

アーテスト。歌詞が自分の世界感とか価値観が重点となり、複雑で、わかりにくい。そういうものが溢れていました。

個人主義の時代ですから。そんなものをやったって意味がない。

売れていないのですから。

そして、昭和の名曲のカヴアのブーム。

作詞家の人気ベスト3は、阿久悠さん、松本隆さん、秋元康さんです。共通するものは、大衆にとって、わかりやすいもの。素直に感情移入できるものでした。

親しみやすいこと。

曲は、いまの時代に適したものでも、泣き唄なのだから、素直に泣ける世界。シンプルな世界がいいかなと思いました。

曲がよければいい。

この作品も、曲は頑張りました。

テーマは、一貫して、人を想う気持ちです。

チームの特色は、まず泣き唄を極める。

曲に特長があれば、連続公開していけば、チームカラーにもなる。

新曲に当たり、サビには力を入れています。

心にぐっとくるサビ。

テーマなんです。

しかし、曲になると、かなり強気なんだけど、地獄見ているから、随分、頑張りましたから。でも、歌詞になると....

正直、やってみたいとわからない。

はっきりいって、ちまたに溢れたJ-ポップと同様でも仕方がないのです。

ここは、もう一度、シンプル・イズ・ベストがいいかなと思っています。聴いてくれるのが、小学生や中学生も多いのですからね。

これは、お子様ランチシリーズ。

いまの時代、若い人たちにも聞いてもらえないと、ダメなんですよ。

「アイスルキモチ」

こういうものをいまの時代は求めているらしいです。大衆のために歌を作る。

親しみやすいのが一番です。

かっこつけない。

けれども、かっこいい作品も作っています。いろんなバリエーションがあって、飽きさせない。

チームはマルチ系で、いきたいですね。

あれしかできない。これしかできない。

それでは、つまらないですから。

なんでも、ちゃんとできる。

守備範囲の広さ。

けれども、レベルも高い。

親しみやすくて、質も高い。

ミュージシャンという言葉は、なんか好きではないです。

わたしはミュージシャンではないし。

マルチクリエーターなんです。

なんでもやれるというより、やんなくちゃ。

というほうが正解です。

そういう時代なのですから。

多種多様の世界を自由に行き交うくらいでないと。いまの業界の人って、なんでもやるでしょう。

時代なんですよ。

そして、わたしはいつも、できないと思って、やらない口です。

やるまでが時間がかかる。

洋楽なんかもそうです。

いずれにしても、ポップ系は、たのしみたいです。いろんなことしたいですね。

といっても、ちまたに溢れたものは、やりたくないです。

面白くないから。作っても、意味がないですから。

自分たちしかできないものを作るのが、たのしいことですから。

ポップ系は、遊び心満載で、大衆の喜んでもらえるものが作りたいと思っています。

大衆を目いっぱいたのしませたいですから。

一緒に、遊ぼうぜ!

みたいなノリっていうか。大胆さで。

たのしませなくちゃ、つまんないですよね。

せっかく聴いてもらうのですから。

聞かせる歌とは違い、外に広がる世界というか、ガンガン動き回る世界というか、躍動感のある、やんちゃな世界もいいかなと思うのです。

多少は、たのしまないと、疲れますしね。

ポップ系は、抑圧されたものの解放というイメージで。

心に残るバラード作るのって、しんどいですから。

ポップ系は、たのしんで。

たのしませる。

聴いていて、自然に体がリズムを刻んでいるみたいというか。

音楽は、たのしくなくちゃ、面白くないですからね。

もっともっと進化していきたいですし。

中村 香織

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