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空漠の音

小さな石に気がついて
蹴りこんだすぐ後に
恍惚として空を見上げた

音が聞こえた
そんな気がした

例えばそこには電信柱があるのだけれど
僕には電信柱の音が聞こえる

いくつかの目に映るそれに気持ちを寄せると
僕には彼らの音が聞こえる

消えかけた電灯や硬いマンションの壁
水の出る水道の蛇口や 今乗りかけた自転車のサドルでさえ
みんな音を持っている

旋律や音階やノイズもあるのだろう
嫌いではないけれど 君たちはとても楽しそう
そうして僕は再び空を見上げる

空漠の音がする

Hello Hello

誰かも聞こえていますか?

Hello Hello..

作品紹介

唐突に詩?文章?が書きたくなって帰宅して即筆です。

空漠の音

というイメージが伝わるだろうか。
何も無いところなのだけれど、
経験や気持ちや空気や思い出が絶妙に混ざり合って
イメージという音を聞かせてくれる。

空漠の空に響く音ではありません。
空漠が届けている音です。

世界や空気を感じます。
帰宅途中に電信柱がかわいく見えました(笑

Hello Hello?
あなたには聞こえていますか?

渚 篤司

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