子供のころ 手を汚しながら
夢中で描いた らくがきを見つけたんだ
今ならもう あの頃みたいに
上手に描けないって思うのはなぜだろう
手に入れてきた知識や賢明さが
先走って未来を囲い込むけど
今も胸の奥に住みついたままの
つぶらな子供に逆らえない
またひとつ 描き足した 間違いが
消えては くれない 傷をつけるけど
重なって 繋がって 僕の道<せん>になる
頬に描いた 涙のスケッチは 夢への下書き
今さらもう 擦り剥いたりしない
きれいな膝を抱えてしゃがんでる
まっさらな画用紙を目の前に
「自由に」って言われても困るのはなぜだろう
買い足してきた絵具で塗り重ねる度
無邪気さはくすんでしまったけど
臆病な僕と矛盾したままの
憧れが瞼に今も消えない
またひとつ はみ出した 優しさが
空振って ほろ苦い 染みになっても
重なって 混ざり合い 僕の個性<いろ>になる
何色にも染まらない 涙が夢を 強く色づける
つまづいて 転んで 泣いて
その度 ぐらつくけど
いつか君に話したい出来事はずっと多いよ
もっと強くありたいって思いで胸は震えている
悔しくて 悔しくて こぼれてく
奥歯だけじゃ 堪え切れずに
報われない 直向きな 願いを握りしめて
それでも僕らは 涙の彼方で 始まりを待つ
迷ったり 悩んだり 行き止まり
書き殴った 昨日も 投げ出した明日も
繰り返す 下書きが いつか夢<え>になる
涙のあとがきに 笑顔と一緒に 添えられたらいいな
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