一、
ぬいだ下駄に夕暮れ影
縁側に座る父さん
爪切る音が響きます
丸い背中、年月(とき)の跡
細くなった肩に茜色
私も並んで座りましょう
忘れないでいたいから
ゆったり流れる、このときを
心のアルバムに残しておくわ
二、
生きることが不器用で
お世辞が苦手な父さんは
それでもみんなに好かれてた
真面目が一番いいんだと
コツコツ生き抜く姿は
私は誇りに思っています
忘れないでいたいから
今さらながら手を握り
心のアルバムに残しておくわ
三、
父さん 今は空の上
母さんと会えましたか?
ちゃんと手を握ってあげて
残された私はしっかりと
生きてゆきますから
心配はしないでください
空の上から見守って
励ましたり、叱ったり
そして、いっぱい褒めてください
※
夕暮れ縁側にひとり座り
父さん、想い出しながら
今は、心のアルバムめくっています。
作品紹介
[music]38523[/music]
井高 直子コメント(4)
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