/

第3楽章(ハイドン作曲「ピアノ協奏曲ニ長調」より)

  • 41回再生

作品情報

ジャンル クラシック
参加形態 単独
公開

作品紹介

http://musictrack.jp/musics/26724
二楽章から引き続き。

就職する前の、大学院に籍を置きながらピアノメインで活動していた締めくくりの演奏となった。しかしこれは突きつけられたお膳立てともいえる。職業ピアニストを目指すならこうした演奏の機会をきっかけに、各種コンクールなどを受け、コンスタントにステージをこなし、事情によっては弟子を取り、さしあたっては大学の非常勤~常勤をめざす安定してるとはいえない20代から30代に打って出るか、ということを決断しなければならない。自分の大学から先輩に一人、そうした道に進んでピアニストとして活動している人がいる(この、自分がハイドンのコンチェルトを演奏した演奏会で、同門のその先輩はベートーベンのピアノコンチェルトを演奏した)。その先輩はやはり大学4年のとき採用の決定がありながら、それをけってフリーランスの道に進んだ。

自分は思うところがあって、その後もコンクールやオーディションをうける機会も巡ってくるのだが、就職を決めた。中学校の音楽の先生である。そのとき、自分は自分に向かって叫んだ。「ピアニストをあきらめて先生になるのではない。それでは授業を受ける生徒に失礼である。ピアニストとしても通じる人間として教壇に立ちたい。」言葉の勢いには、少々無理があったことは、今となって渋々、多少頷いてもかまわない。しかし、気持ちに嘘はないまま、現在に至る。

この演奏会の批評が、雑誌『音楽の友』に掲載された(地方の演奏会の欄ではあったが)。自分の演奏が自分の名前も挙げられる形で批評される、というのが20代の目標であったので、一応は達成された。それを受けて(というわけではないが)、30代の目標は、パソコンで焼いたのではない、店頭で販売されるものとしての自分のCDが出るだったが、そんな目標にはかすりもせず、40歳になった。そして40代の目標は「少しでも人の役に立つ人間になる」である。CDを出すより難しい目標だと思う。

廣川 裕太

コメント(2)

コメントを読むには、ログインが必要です。