鳥になりたい
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作品情報
| ジャンル | クラシック |
|---|---|
| 参加形態 | 単独 |
| 公開 |
作品紹介
鳥になりたい (for Oboe and Piano)
If I Were A Bird, I Could Fly ! !
2010年3月作曲(作曲当時29歳)。
英語タイトルの「If I Were A Bird, I Could Fly ! !」は「仮定法過去」というもので、現実でないことを仮定、願望する表現のことです。直訳すると"私が鳥だったら飛べるのに…"という意味になり、意訳をすると"鳥になりたい"になります。
空への憧れは人間の最大の欲求のひとつであり、希望だったと思います。空を翔る鳥に想いを寄せ、人間もかくあればと考えた人が過去にどれだけいたでしょうか。
飛翔への憧れが一番に強かったのは人間です。人はいつしか空を飛び交うようになり、さらに過ぎたる欲をもち、母なる地球を越えて宇宙まで飛び出しました。そして月だけでなく火星まで征服してしまいました。
大きすぎる希望を手にした瞬間に目的を失い、人はかつて憧れた遥か頭上の憧憬を見下ろすようになりました。自由に見えて不自由、自らを縛りつける鎖となり、さらなる苦悩に締めつけられるのです。
“鳥になりたい”。この言葉からは、いかにもポジティブで希望に満ち溢れた明るいイメージがありますが、そこに至るまでの現実の苦悩といった裏側の存在は無視できません。万物はすべて表裏一体。二面性をもっています。束縛の中にこそ自由があるのです。だからこそ飛翔への憧れは、非現実かつ美しい欲求でもあると思うのです。
ポジティブで明るい雰囲気の音楽が好きで、作曲の傾向もそれに準ずるものが多いのですが、今回は明よりも暗の部分を多く占めるものを書きました。憧れの中にある苦悩、そして苦悩の先にある光を描いてみました。これが意外にも自分の現在の(作曲当時の)深層心理にも当てはまることが多いことに驚かされます。
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