Wind of Arab
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作品情報
| ジャンル | ワールド |
|---|---|
| 参加形態 | 単独 |
| 公開 |
作品紹介
1972年12月から1973年3月までトルコからインドまでのシルクロードを旅しました。そんなことを思い出しながらちょっと作ってみました。ジャケ写真はレバノンの首都ベイルートで知り合ったスワッドという女性とのスナップです。2週間ほどの滞在中毎日お昼休み彼女と過ごしていました。また彼女の家庭へも招かれて、特別料理、羊の脳みその料理をいただきました。ちょっと旅行記から、、、
最高のごちそう、羊の脳味噌(ベイルート)
レバノンのユースホステルに泊まる。
街をぶらぶらして、若い女性に声をかけた。
「すみません、パレスチナ難民のキャンプを探しているのですが?」
「大きなキャンプ場はベイルート郊外。小さな難民キャンプは、この近くにあります。連れていってあげましょう」
二十家族が集まっているようなバラックに案内してくれた。
彼女の名前はスワッド。
イエローページという電話案内会社の事務員。
ベイルートの近代的な建物とは対象的だ。
ベイルートでタクシーの運転手をやっているというパレスチナ人にも会った。
日本赤軍、岡本孝三がイスラエルのテルアビブ空港で乱射事件を起こし多数のイスラエル人を射殺していたので日本人と聞いて握手を求めてきた難民がいた。
「おまえはオカモトの友達か?」
などと。
パレスチナ人は日本人が好きみたいだった。
「会社が近くなので遊びに来ないか」
彼女の英語はうまい。
僕は二つ返事でOKし、会社を訪ねた。
四五才くらいの社長を紹介してくれ、彼からアラビア数字の由来を聞けた。
現在僕たちはアラビア数字を使っているが、アラブの人たちはインド起原の
別な数字を使っている。 不思議だ。
レバノンにいた一週間ほど、彼女とすっかり友達になり、会社の昼休みは毎日一緒に食事をした。
ビジョンロックとかハムラー通りというめぬき通りの散歩。
家にも遊びに行った。
両親に歓迎される。
外国人を招待するときの一番のごちそう。
羊の頭を半分に割った脳味噌の蒸し焼きがメイン。
アラブのパンを小さくちぎり脳味噌をちょっとつまみ、オリーブオイルを付けて食べる。
あまり美味しいとは思わないが、彼らの善意を害するといけないので美味しそうに食べるが。
アラブのメニューは羊の肉が多い。
彼女の一家はクリスチャンで何でも食べる。
イスラム教徒モスレムは豚を食べず、羊がメイン。
ビーフがないのは値が高いからかな。
アラブに入ると羊。
羊の肉はちょっとくさみがある。
においを消すため、にんにくと紫色をしたオニオンたまねぎをオリーブオイルで炒める。
また香辛料がすごい。カルダモンとか匂いを消す香辛料がいろいろある。
お酒はアラク。
コップに半分か三分の一ぐらい入れて水かお湯で割る。
白く濁った酒を飲みながら、羊の脳味噌を食べる。
これが最高のもてなしだと聞かされた。
小麦粉で焼いたパン、ナンで食べてしまう。
テレビはアラビア語の放送。
外国映画はオリジナル音声がアラビア語、字幕テロップはフランス語と英語。そんな感じで分かりやすかった。
日本の新幹線のニュースをやっていた。
彼女の家のソファーがアラブ式でブルガリア、ソフィアの友達の家と同じだった。
世界一周貧乏旅行記「ひとりぼっちの地球街道」出版社:悠飛社より
中島 直樹コメント(4)
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