「今年も綺麗に咲いたよ」
つぶやく真名(まな)に込めた愛を
花散らし雨の夜に泣く
桜の剣(つるぎ)よ
雨よ面影さらしても
気づく否か非か善か
音(ね)に刻まれた時間さえ
死しても忘れてはならない
全ての懐い(おもい)一線にして
桜に餞(はなむけ)を
白く儚く桜の音を
僕は決して揺るがないだろう
間引け(まびけ)現世(うつしよ)うつつ夢か
天に授け御霊(みたま)の恩を
ありがとう そばにいてくれて
近くや否や 見守っているよと
「何故か名前憶えている」
つぶやく真名(まな)に乗せた想いを
交われない雨に刺されて
人は神を忘れ去る
傍で見守ることしか
出来な否や非か善か
時は刻一刻と黄昏(たそがれ)て
自ら死してはならぬ涙と
全ての懐い(おもい)一線にして
桜に愛しみ(かなしみ)を
いつも見上げる白く咲く
桜の音は響いているだろう
国産み(くにうみ)隠世(かくりよ)うつつ夢か
惑わせて狂わせた自分への
罪償い 許しておくれよと
悲し儚く 祈り続けるだけ
(諱を握りて ここに留めん)
哀し指動かし
(仮り名を以て我が下僕とす)
白い桜思い出す
(名は訓いて器は音に)
しろと呼び はくと呼ぶ
(我が命にて神器となさん)
ホントの思い出無くして
僕の傍に…
白く儚く桜の音を
僕は決して揺るがないだろう
間引け(まびけ)現世(うつしよ)うつつ夢か
天に授け御霊(みたま)の恩を
ありがとう そばにいてくれて
近くや否や 見守っているよと
「また会えたね、覚えてる?」
つぶやく真名(まな)に込めた愛を
作品紹介
原作「ノラガミ」の最終巻を読んだ後に書きました。
高橋 康弘コメント(2)
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