/

9月の空

何も言わずに手を振った君 数秒を重ねた瞳...

いつもの午後 突然の風が吹いた
教壇脇には いつもと違う君さ
  淋しげな微笑みは 遠くの街へ
  行くことを告げている
  その面影 思い出すよ 僕は今日も

分からないんだ “忘れる”の意味
行き場所を 失くした想い
伝えないまま 見送った窓
目をやれば 9月の空
胸の中を 走る痛みは 今も続いてるよ

時間(とき)が経てば 薄れると思っていた
使われてない 机も気にもしない
  新しい教室で あの頃みたく
  ひまわりの笑い顔
  咲かせてるか 気づけばまた そんなことを

初めて知った “切ない”の意味
後悔で 深まる想い
「元気で」という 短い言葉
それさえも 隠したこと
胸の中で 揺れる背中は 今も消えてないよ

分からないんだ “忘れる”の意味
秘めた恋 残した想い
渡せないまま 君だけいない
黒板を 見上げる度
胸の奥が キュンと軋むよ 記憶は鮮やかに

作品紹介

心に留めたままの行き場を失くした恋が今も。。

工藤 香織

コメント(0)

コメントを読むには、ログインが必要です。

作者の他の作品

今 あなたに

また 失うのならば
もう 夢なんて追わない
ひとつの物語りの中に
そう幾つも 楽しいことや

工藤 香織

珊瑚のカケラ

海を深く たゆたう涙
微か流れ 委ねる心
罪 触れた唇は 意識を忘れゆく
何もかもを 失くしたこの身

工藤 香織

愛の限りで

星のその為に 夜があるように
君の為だけに 僕がいるよ 輝かせたい
光るその為に 影があるように
君の為だけに 僕がいるよ 何でもしたい

工藤 香織