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恩恵

当たり前だと思っていたことが
今そうではなくなっている

みんな揃ってご飯を食べたり
テレビを見て笑い合ったり

そんなことさえ
できなくなる事態に
陥ってしまうなんて…

“久しぶりに帰ってきたから
たくさん食べていってね”
少し豊かな食卓には
僕の好きなものがある
それがどんなに恵まれていることか

一人暮らしが長くなってきた
贅沢はできないけど

何事もなく
何の不自由もなく
過ごすことはできていて…

公共料金の支払いを
たまに忘れてしまって
慌ててしまうこともあるけど
まだそれだけで済むから
それがどんなに恵まれていることか

家族との永遠の別れ
潰れかけた家
停止した生活線
天災のせいにしながらも
どうしようもなくなるなんて…
圧倒的な困難の後には
それと同じくらいの
幸運に恵まれなければ

“久しぶりに戻ってきたから
ゆっくり休んでいってね”
以前に使っていた部屋が
綺麗に整えられている
それがどんなに恵まれていることか

それがどんなに恵まれていることか

作品紹介

こちらも地震を受けて書いた詞になります。

高橋 亮介

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