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町絵師

安土の織田か 豊臣か
うわさ京(みやこ)に ちりぬるを
四条花見は 花の宴
笛と太鼓のにぎわいを
絵筆に語らせ 詠わせて
町絵師 宗達 若い春

故きを温ね ひもとけば
絵巻 しみさえ あさきゆめ
銀が焼けてる源氏絵よ
月は時代を歩み出て
嵯峨野のそらに冴えわたる
宗達 庵のこぼれ月

大和にあれば大和絵の
流れうねりを 汲みあげて
気色 花色 にじませよ
わざは絵筆と心意気
あすは天下に昇り龍
宗達 巌の 独り酒

*宗達:俵屋宗達(生年不詳、1640年ごろ没)

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