きのう七里のわらじを脱いだ
宿場は満開 山桜
けさの雨戸は もやの中
とくと川面を伺えば
いなせ絵に描いた 投網打ち
空を読む 風を読む 旅ぐらし
きょうは一日 曇り空かな
斬り傷みたいな青空が
雲間に覗いているけれど
宿を出るには気が重い
いっそ三度笠 飛ばしてさ
旅なんざあ これきりと願いてえ
曇り空から ぽつりぽつりと
瓦をはじける雨の音
手酌で過ごせば 安宿も
洒落て小粋な 衝立の
陰で読みふける 草双紙
旅半ば 明日は明日 晴れるかな
晴れるかな
作品紹介
コメント(4)
コメントを読むには、ログインが必要です。