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下灘駅に雪が降る

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作品情報

ジャンル ポップス
参加形態 単独
公開

作品紹介

「マリア」に時折訪れる「きみ」の名前は「ひろみ」という。一聴すると女子?と思われるこの名前。当の本人「広海」は割と気に入っている。特に字で書くとなかなかのものと思っている。
 今夜もディラン&ザ・バンドが流れるマリアに来て一人飲みである。店主の彼女は、広海の知らない常連客の相手で手一杯で、今夜は話もまだしていない。
 これ幸いと、今度の朗読会サークルのネタを考えようと決め込んだ。「ロック」を聞きながら且つ飲みながらこの冬に訪れた愛媛での間抜けな出来事を思い出していた。
 仕事で愛媛県の西部に位置する海辺の町を訪れたときのことである。それをエッセイ風にして読み聞かせしてはどうかと思いついた。こんな風に。。。。。
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
私は
海の見える
ホームに一人立ち
列車を待っていた

あまりに
のどかな風景
人気の無さに
ほんとに
ダイヤどおりに
列車がくるのか
いぶかるほどである

都会(まち)に
帰ってからの事を
想い起こして
少し陰鬱な気分になっていた
いや
浸っていた
と言う方が
いいぐらいだろう

列車が
くる方向をみつめて
考えにふける
この姿勢のまま
十数分も経ったであろうか

なにか
人の視線を感じて
横を向いてみると
隣に女子高生が
立っているのに
ようやっと気づいて
自分でも
おかしいくらいに驚いた

髪が長くて
スタイルの
良い娘であった
 
その彼女が
こちらの方を
伺うように
ちらちらと
視線を遣すのである
私は年甲斐もなく
どぎまぎしてしまった

そのとき
私の後ろから
列車が
近づく音がした

隣の娘は
列車がまだ来ぬかと
さきほどから
かなりの時間
線路の先を
遠目に見ていたようである

列車に転がりこんだ
その娘につづいて
私も照れ隠しするように
急いで列車に乗った

席に座り
窓越しに
真近の海に目をやった

まだ12月に
入ったばかりだというのに
白いものが舞っている

予讃線
下灘駅のホームに
雪がふり出した 。。。

※ここで音楽を再生してくださいね〜♪

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野村 春香

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