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Spring in Kolkata

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作品情報

ジャンル ワールド
参加形態 単独
公開

作品紹介

インドのカルカッタ、、かなり前に植民地時代の前の呼び名、コルカタに変えた。ぼくが旅した1973年3月はまだカルカッタだった。インド最後の地として一週間ほの安いアパートを借りた。トイレは汚くて日本では見たことのないような大きなゴキブリが這いずり回っていたのが脳裏に焼き付いている。ぼくは津軽出身なので横浜まで来る前までゴキブリなど見たことがなかったのでかなり不気味だった。それにインドのゴキブリは日本のよりでかい。そんな50年近く前のことを思い出しながらちょっと遊んでみました。またちょっと旅行記から、、

カルカッタのゴキブリはデカイ

カルカッタの安宿は部屋を借りるのが大変だった。
ようやく貧民街に見つける。
一週間の賃貸。
四畳半にベッドと水洗トイレがあるだけ。
一応、水洗トイレ。
料金は百円。
部屋中をゴキブリが這い回っている。
トイレには集団で。
ゴキブリを津軽では見たことがなかった。
いない。
十八で津軽から横浜へ出てきた。
窓を開けていたら蛍光灯に向かって外からブーンと虫が入ってきた。
「カブトムシかカナブンか」
コガネ虫、カナブンだとばかり思った。
首筋に停まった。
何気なく手でつかもうとしたら、またブーン。
今度は壁に停まった。
よく目を凝らすと、カナブンじゃないんだ。
妙に黒々とした羽で脂ぎって。
急に気持ち悪くなり、ブルンッと身震い。
インドでそいつと再会ですよ。
「おっと、ヒエーッ」
ゴキブリだ。
そいつが日本産よりはるかに大きい。
二倍近くある。
ブルルッもう止めますね。

隣のインド人家族は皆で英会話(カルカッタ)

これも不思議だった。
カルカッタで泊まっていたアパート。
一週間、ただ寝るだけに借りていた汚いだけの四畳半。
一泊百円の安アパート。
隣に夫婦と姉妹二人の四人家族が住んでいた。
ベニヤ板一枚で隔てられた隣室。
声はもう、丸聞こえ。
出会ったことはないが、声だけはしっかり覚えた。
夜、部屋でボーッとしていると、声だけが時にはガンガン聞こえる。
カルカッタなので、当初はベンガル語だと思っていた。
ところがすべて英語なんだ。
「へエー、不思議だなあ、インドには英語で生活している家族がいるんだ」
とびっくりした。
まあ、いろいろな話しを聞いたら、ネール首相と娘インディラ首相の家族の
生活が英語だったと知る。
ネールはヒンズー語がまったく話せなくて、英語だったらしい。
インドでは英語しか話せない人たちがいるようだ。
インドを旅して、すぐに現地人に間違われた。
カルカッタでもインド人に間違えられた。
ドーティと呼ばれる腰巻きを巻いて、インド綿のシャツを着て、平気で街を
歩いていた。
インド人らしくふるまった。
たまには面白半分で、頭にターバンを巻いて歩いた。
そうしたらカルカッタの街で現地人に挨拶された。
「ナマステ」
じゃなかったが。
ナマステはヒンズー語の便利な言葉だ。
おはようからおやすみまで、すべて「ナマステ」。
好きな言葉だ。
かなり挨拶をされた。
カルカッタには多分チャイニーズ系統の人たちだと思うが、モンゴリアンも
多く住んでいる。
北方ツングースの末裔の顔立ちは、インドでは別に不思議じゃない。
ターバンと腰巻きを巻くと、シーク教徒に間違われて挨拶された。

世界一周貧乏旅行記「ひとりぼっちの地球街道」出版社:悠飛社より

中島 直樹

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