「秋の蝉」
夏はもう終わるのに 頭の中の蝉は鳴くのをやめない
何を訴えているのか 私に何をせよというのか
不快な羽音を響かせて 不協和音を今日も奏でる
夏はもう終わるのに 頭の中の蝉は叫ぶのをやめない
何をすれば黙るのか そんなに私はダメなのか
不快な羽音に問いかける 不協和音の音が変わる
ザーザー ザッザッ
まるで壊れたラジオのように
夢と現実の狭間から 自由を手にした蝉は
季節の移り変わりを知り 残された時間を知り
大空へ飛び立った 遠くへ消え去った・・・はずだった
秋がおとずれたのに 頭の中の蝉は鳴くのをやめない
もういないのに どこにもいないのに
不快な羽音を響かせて 「おまえも消えろ」とあざ笑う
ザーザー ザッザッ
まるで壊れたラジオのように
ザーザー ザッザッ
まるで壊れた私のように
作品紹介
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