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私は筆を手にとって

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時を旅して20年
今日という日を迎えました
だけど私の心にはまだ
大人という字は書けていない

人は二十歳になって
急に大人になるわけじゃない
日々の暮らしの中で少しずつ
大人という字を書いてゆく

私の筆はまだ止まらない
心に言葉を紡いでゆく
喜怒哀楽という字を刻み
人間という作品になった

恋という字に情けという字
涙という字に坂という字
真っ白な私の心のページに
いろんな心を紡いでゆく

人との別れに時間との別れ
夢との別れ自分との別れ
別れという字を書けずして
大人の階段は登れない

別れという字はその次に
出会いという字を呼び寄せる
出会いの中にも色があり
そこから新たな文字が生まれる

黒の出会いで涙という字が
白の出会いで幸という字が
私の心に刻まれた
それも大人になるために

だけど人はその旅を
いつまで出来るか分からない
だからついつい焦ってしまうけど
今をしっかり噛み締めて

一筆一筆丁寧に
心に文字を書いてゆく
書いた言葉がさらにまた
新たな言葉を引き寄せる

自分が大人になれたのか
それはもしかしたら
この旅が終る時に
始めて答えが出るのかもしれない

大人という字に羽の文珍
載せたら天に飾りましょう
それはあなたの魂が
その目で確かめる作品です

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