ベッドから見える
この青い空は
今まで何度も
仰ぎ見てきたけれど
こんなにも高く
こんなに優美(きれい)で
目を閉じてみても
泳ぐ雲もわかる
あの雲のなかには
なにもないことは知っている
地上にいるからこそ
叶うはずない夢をみる
綿菓子みたいで
食べたいと思った
幼きわたしは
ちょっと食いしんぼう
そんな想い出を
引きだしから出し
窓からの風に
願いよ、空に届けと
そよぐカーテンに
秋の音が鳴る
天は高くして
ひかりがきらめくる
幾度も見てきた
真っ青な空を
仰ぎ見たいなと
願わくば、も一度
そこにいたはずなのに
カタチを変えてゆき
左から右にゆく
儚き雲たちはゆく
父の自転車の
荷台から見た雲
幼きわたしは
目で追かっけていた
そんな想い出は
まぶたの裏にある
わたしの世界は
今、一畳の広さにて
あぁ、気持ちがいい
風が頬なでゆく
手を広げみれば
空を包み込んで
わたしは抱き寄せ
頬づりするだろう
望み叶うなら
この足で立ち、空を仰ぎみたい
作品紹介
ぺん
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