初雪が降った朝
白い息も凍りそう
綿菓子に乗るように
そっと、そっとひと足、ふた足
踏みしめながら歩いた
白い帽子をかぶって
なんだか可愛いらしいね
どこもかしこも真っ白で
俄(にわか)かに汚いものが
包まれて気持ちがいい
散歩する気持ちもなかったけれど
冷たい空気が懐かしくなって
ただ、ただ歩いた朝のひと風景
ひととき、時めく世界
心よ真っ白になーれ
ふと立ち止まって振り向き
曲がった足跡が愛しくなって
冬の訪れは早い
赤い木の実ついばむ
可愛らしい小鳥たち
儚き美しさゆえ
おまえも生き永らえ
秋に刈られたばかりと
いっても、もう霜降り月
水墨画の様(さま)のよに
微(かす)かに聞こえる声に
白鷺(しらさぎ)は何に啼くか
この道は幾たび通っただろう
冷たい空気は冬立つ香り
ただ、ただ歩いた朝のひと風景
ひととき、灰色の雲
切れ間に遠き空よ
太陽のあたたかみが
顔を出したり隠したりして
この道は幾たび通っただろう
冷たい空気は冬立つ香り
ただ、ただ歩いた朝のひと風景
ひととき、時めく世界
心よ真っ白になーれ
ふと立ち止まって振り向き
曲がった足跡が愛しくなって
作品紹介
ぺん
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