最終列車が動き出した
窓をたたいて 雨は黙って降りしきる
今更、帰る はずもなくて
迷いのこころ 雨に代わりを求めて
まばらな人は みな寂しい
並んで座る 人がいれば、あたたかい
各駅停車で、降りる人たち
取り残される、わたし一人きり
誰か乗り込めば、せめて救われて
次の駅までは、涙よ、とまれ
あの日、あのとき 駆けて巡る
瞳をとじて 揺れるこころを沈めて
一番悲しい 夜がここに
取り残された わたしは雨が似合うわ
迷い迷ってる 今でもそう
嘘はつけない けれど、ときが過去にする
各駅停車で、ドアがひらくたびに
吹き込む雨には 罪はないけれど
なお...寂しさが こころを濡らして
次の駅までは 涙よ、とまれ
踏み切りの音が 近づいてきたら
もう降りなきゃと バッグさえも重い
ドアがひらいたら... ドアがひらいたら
あなたがホームに 雨に濡立っていた
その腕に引っ張られ 抱かれた...
涙が、とどめなく 涙が、とどめなく
作品紹介
ぺん
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