こんな朝だった
何年か前
君の目覚めと
僕の目覚めが
同じだったこと
あれは奇跡だよ
寝息がつづく
たったひとつのめぐり合わせ
きっと当たり前 無意識のなか そう思っていた
少し欠けたことすら気づかないでいたんだ
いっそネックレスの
糸が切れたら
真珠が床に
バラバラこぼれ
あわてて拾う
ひとつひとつ
手の上に乗せ
そして数える真珠玉
こんな朝だった
今朝のように
窓のそとには
音もなく降る
雨に寒さを
感じたことが
あなたの眠る
ベッドにもぐりこんだこと
きっと当たり前 でもいつかは なくなるのかな
そんな予感がしていたのは否めないでいた
糸が切れちゃった
ネックレスはまた
つながるでしょう
けれど私は
つなげなかった
ひとつひとつ
大切だけど
もうつなげられない真珠玉
きっと当たり前 でもいつかは なくなるのかな
そんな予感がしていたのは否めないでいた
作品紹介
真珠は60こ
①番 男目線
②番 女目線
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