ひと花そっと
朝風あそぶ
今年も咲いた
蔓(つる)がのぼり、天仰ぐ
ふた花ならび
ささやき合うの
今年も会えて
よろこびに、また色づく
ゆれて ゆれて ゆれてあざやかに
ぐるり ぐるり ぐるり力づよく
愛した人は
もういないけど
愛しい花よ
心はあのときのまま
大樹(き)と抱(いだ)きあい
陽射しをあびて
青空に映え
これも自然のいとなみ
まだまだ咲いて
楽しませてよ
年月(とき)はすぎゆく
やがて朽ちるまでせめて
生きて 生きて 美しくあれ
咲きほこりやがて落ちるまで
愛した人は
もういないけど
愛しい花よ
心はあのときのまま
※
手のひらで包みたいけれど
わたしには届かない、凌霄花(のうぜんかづら)
わたしには届かない、凌霄花(のうぜんかづら)
作品紹介
ぺん
凌霄花、のうぜんかづら、と読みます。
太い樹に蔦のように巻いて絡みついていきます。
蔦は強く、けれど花はオレンジ色で高い位置に咲きます。
華やかな色合いです。しかし、散るときは一気に落ちます。
夏になると、庭先でよく見ると思います。
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