一、
桜の花は まだ三分咲き
いうにいえない 気持ちを胸を
底に沈めて 涙を必死にとめた
「じつは僕・・・」と 上を向いていう
消え入りそうに 寂しげな背中は
空の青さに 吸い込まれゆく
桜が満開になったら
この街を出てゆくという
私をおいてゆくなんて
怖くて聞けなかった春寒の頃
あなたの歩む 道だもの
わからなかった あの頃の私には
あれから桜は 幾たびも咲き散ったけど
まだ待ちわびる私 あなたが帰るまでは
二、
堤防の芝生は まだ枯れ色で
川風の冷たさが 胸を通り抜け
慣れてしまった ひとり散歩道
あの頃は・・・と ひとりごとを
心の奥に うずくまらせ
なにごともない 振りしてただ歩く
桜が満開になったら
この街から居なくなった
「じゃ行くね」のメールが届いたけど
返信するのが寂しすぎた春寒の頃
あなたの歩む 道だもの
わからなかった あの頃の私には
あれから桜は 幾たびも咲き散ったけど
まだ待ちわびる私 あなたが帰るまでは
※
あれから桜は 幾たびも咲き散ったけど
まだ待ちわびる私 あなたが帰るまで
作品紹介
[music]59663[/music]
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