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ピッコロのおじいちゃん

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「ピンピンコロリといきたいねえ」
おじいちゃんはいつもそう言ってた
まだ小さかったぼくは、
「ピンピンコロリ」と言えなくて
ピッコロのおじいちゃんとよんでいた

おじいちゃんは、とてもやさしかった
「ぬうは字がじょうずだなあ、
絵もうまくかけるし、
歌もとくいだから、すごい子だ」
と、いつもほめてくれました
ぼくは小言ばかりのお父さんよりも、
おじいちゃんのほうが好きだったよ

大正9年生まれのおじいちゃんは、
赤ちゃんの時に関東大しんさい、
戦争中は照明を
飛んできたB29に向けていたんだって
軍できたえたから、いつも元気で、
身体を動かすことが好きで
朝からカンプマサツをしたり
体そうやさんぽをよくしてた

おじいちゃんは自分のことを
ぼくと言います
おじいちゃんなのになんでときいたら
「ぼくはおたまじゃくしのままで、
かえるになれなかったからかなあ」
って照れくさそうにわらってた。

おじいちゃんは、なくなったけど、
やさしかったことはわすれないよ
ほめることもたくさんするよ
おじいちゃん、
ぼくはかえるになれるかな?
幸せだったら、おじいちゃんみたいに
おたまじゃくしのままでもいいよね。

作品紹介

2012年夏、 お兄ちゃんの縫悠4年生の時に作ったものです。
2013年神奈川子どもの詩の展覧会小学校中学年の部、第一席(朝日新聞社賞)

加藤 春香

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