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たけしへ・・・お祝いバージョン・・・/青春の思いでシリーズ・その3

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作品情報

ジャンル フォーク
参加形態 単独
公開

作品紹介

「誕生日へ」
「FVソング」
からの、続きです。

タケシ君は大学卒業後、富士山の見える福祉施設に就職していきました。

そこで、人生をともにする伴侶と出会い結婚。
「誕生日に」・・・の中のエピソードでは、力になってあげられませんでしたが、
そんなタケシ君のために歌を作って贈りました。
「FVソング」で、先輩と結婚した口の悪い彼女のお祝いの時に、この歌にもみんなのお祝いのメッセージを録音して贈りました。
僕も、タケシ君も、口の悪い彼女も、ボランティアサークルの同期で、障害者のお家を訪問する同じグループでした。
先に結婚していたタケシ君も、先輩と口の悪い彼女のためにメッセージをくれました。

親の体調不良や、家族内の不和で、何ヶ月もお風呂には入れずにいた全身麻痺の女性、せめて一週間に一度ぐらいはお風呂に入れてあげたい。
そう思ってみんなに呼びかけて入浴介助に通ったことがあった。
行政や福祉サービスの不備が問題なのに、そんなことをして福祉の不備を補完していたら、福祉は良くならない。全ての障害者に、ボランティアがそんなこと出来ない・・・と言った厳しい批判をする仲間もいましたが、「友達が困っているときに助けるのは当然」と、突っ走りました。

定期的に家庭訪問する障害者の方のお宅では、僕が訪問するとニコニコ迎えてくれる「重いハンディの女性。
毎回、外出するたびに、家族が見えなくなると、泣きながら必死に訴えかけてきました。
「ニイチャン!(僕のこと)、カーちゃんアカン(長年の介護で体がぼろぼろ、娘の私の介助をするのはもう限界)」
「ニイチャン!、ガッコ!(施設に入りたい)、ニイチャン!!・・・」
毎回毎回、必死に訴えかける彼女の姿に、ついに僕も彼女を連れて富山の山の中にある施設見学に向かうことにしました。
ボランティア仲間からは、まるで僕のことを人でなしのように言う人もいました。
「なんだかんだ言っても、親のそばにいるのが一番。遠い施設なんかに入ったら、二度と家族と会えなくなるかもしれないんやで」
「家族をばらばらに引き離すつもりか!!」
きつい言葉を何度も投げかけられましたが、気持ちは変わらず、お母さんやタケシ君も同行して、僕が運転する車で富山に向かいました。
見学が終わり、施設から帰ろうとしたとき、彼女はまた、泣いて激しく抵抗しました。
「イエ、カエラヘン!・・・ココ、イル!」
家に帰るため、30分以上彼女を説得、「二度と親に会えなくなってもココに残る」と泣き叫ぶ彼女を無理矢理車に乗せ、帰路につきました。
普段は何も手伝わない親戚の人ごと「親が健在やのに、子供を施設に入れるなんて恥や!」という言葉で、結局施設の話は立ち消えになりました。

「こんな子がいるから、旅行にも行けへん!」
そんな親の言葉をきっかけに、和歌山のワールドサファリに旅行に行ったことがあります。
このときも、「重度障害者の人は、ちょっとしたことでろうそくの火が消えるように、亡くなってしまうこともある。無理矢理旅行に連れて行って、死んだらどう責任をとるんや!」
「親は、何もなければ、任せるとか言うけど、いざ、子供が死んだら、絶対何か言ってくる。親は黙っていても、他の家族や親戚がイチャモンをつけてくる。そんなことに向かい合う覚悟は出来ているのか?」
このときも厳しい言葉がたくさんありましたが、「僕らが楽しいと思うことは、ハンディのある人も楽しい。旅行にも行きたいはず」と、批判を突っぱねて実行しました。
それをきっかけに、温泉旅行やスキー旅行など、何度も行きました。

そんないろんな事が、次から次へと思い返されます。

僕にとっての青春の思いで・・・ですね。

写真は、同じボランティアグループの別の仲間が結婚したとき、お祝いに金色の厚紙で優勝カップを作り、表彰状と扇子を贈ったときのものです。
扇子にはみんなからのお祝いの言葉が書いてあります。

青田 幹

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