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作品情報
| ジャンル | スムースジャズ |
|---|---|
| 参加形態 | コラボ |
| 公開 |
作品紹介
年末に、久しぶりにひじりさんとコラボやりましょうかと、私からお誘いしました。
前回がハードなファンクでしたので、今度はしっとりとしたコンテンポラリーにしたいと、
マイケルジャクソンの名バラードを演奏しました。
パートは下記の通りです。
ひじりいちろう ピアノ、エレピ、ベース、パーカッション
Hase ガットギター、エレキギター、フィンガースナップ、ボイス
まずは私がガット1本でオケを弾いてひじりさんに。そのギターに合わせて、エレピ、ベース、パーカッションが入ったところで、世界観がふわっと広がりました。もうそこからは二人ともやりたい放題のエロエロ音色の重ねあい(笑)
色気づいたおじさん二人は止められません^^
そしてこの作品でも、ひじりさんに登場してもらいショートストーリーを書きました。
音もショートストーリーも、これが最新作です。
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The lady in my life / Hijiri Ichiro & Hase
“ひさしぶり。元気?” わざと無愛想で素っ気ないふりをしたメールを送ってきたのは、学生時代のバンド仲間のイチロウだった。
バンドは僕の大学生活の大部分を占めていた。イチロウがピアノでギターが僕。何でもわかりあった仲間だ。
ところが大学を卒業して就職すると、イチロウはそのまま地元で働き、僕は遠い街の赴任を命ぜられた。
音楽、大学の仲間とも疎遠になりながら慣れない街で働いて5年。やっと地元に戻ることができた。
地元に戻ってからすぐに届いたのが、彼からのメールだった。
「なんだかオヤジっぽくなったな。まだ音楽続けてるのか?」 メールをもらって1週間後、久しぶりに二人で飲んだ。
実際に会うと、イチロウは以前と変わらずくったくのない口調で歓迎してくれる。そんな彼との会話が懐かしくも嬉しい。
「いや、、もう全然弾いてない。聴くだけ。。」ちょっと後ろめたさを感じて僕は答えた。
「なんだよ。もったいないなぁ。また弾けばいいのに。。 あ、そうそう、ヨッシーのこと覚えてる?」
胸がかすかにキクンと鳴った。 忘れるわけがない。。
ヨッシーは僕たちのバンドのボーカルを担当していた女の子。苗字がヨシダだから、いつしか僕らはヨッシーと呼んでいた。
音楽には頑固だった僕とイチロウは、そんなに上手くないのに理想を求めてたびたび衝突した。
そんな僕たちの間で、気を使って元にもどしてくれたのは、ヨッシーの面倒見のいい細やかな性格のお陰だった。。
そんな彼女に、淡い想いを持ってはいたけど、バンドを大切にしたくて結局何も言えずに僕はこの街を離れた。
近すぎたからこそ越えられない想いだった。。
「おい、聞いてるのか?」 イチロウの声ではっと我に返った。
「彼女、もうすぐ結婚して、旦那と一緒にアメリカで暮らすらしいよ。ずっとお前にも伝えたかったみたいだけど、ほら、就職で離れちゃってだんだんご無沙汰してたからさぁ、、」
あまりに突然の言葉に、ざわざわした酒場が急に無音になったような気がした。目がふらふらと落ち着きなく空を泳いだ。
イチロウはばつが悪そうな顔をして、ぐっとグラスをあおった。そして、なるべく軽い雰囲気を装って僕に言った。
「お前さぁ、ヨッシーのこと、気になってたんじゃないのか?実は今だから言うけど、俺も好きだったんだよ。でもさ、バンドとお前との音楽を壊したくなくてさ、、」
いろんな想いが交叉して、時が流れ、今になって知った現実。「そうか、、ありがとう。」と言うのが精一杯だった。
僕らは店を代えて、静かなバーでバーボンを傾けた。モノクロの無機質なカウンターに、氷の音だけが軽く響いた。
「久しぶりにギター弾いてみるかな。また一緒にやってくれないか。。」 重い沈黙を破って僕が話しかけた。
「あぁ、大歓迎だよ。知ってるか?最近はパソコンでギターの録音もできるし、作った曲はネットでアップして、みんなに聴いてもらえるサイトだってあるんだぜ。せっかくなら、ヨッシーに俺たちの音を届けないか?アメリカからだって聴けるしさ。。」
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あれから半年があっという間に過ぎた。
仕事から帰ると、イチロウからまたメールが届いていた。
「この前の音源、コメントもいっぱいで好評だったよな。今度ブレッカーやろうぜ!ファンクでノリノリのやつ」
メールをニヤッと読みながら、二人で彼女に捧げたあの曲を、僕はプレイバックした。
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