水面の月
別れてから 今日までを
数えるの よしましょう
今宵限り 2人きり
冷えた砂浜 月光る
闇を待って 惹かれ合う足跡
帰り道浚った 夜光虫
銀色に濡れて あなたと私
足首を飾る 真珠の泡粒
何も言わないで 寄り添って
漂う切なさ そっと重ねましょう
見つめる瞳は 水面の月
あの頃に 戻れないなら
嘆くのは よしましょう
今宵限り 2人きり
寄せ来る波に 舟を出す
潤む瞳から 戸惑いの欠片
波間にそっと 隠して
あいして あいされて
震える この胸
もうほかに 何もいらない
儚い 祈りは
やがて 朝に消える
銀色に濡れて 2人の夜
水平線から 褪せてゆく静寂
最後のセリフは 聞きたくない
言葉に出せない 想いにくちづけて
暁に融けた 水面の月
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