/

水底吹笛(木下牧子作曲「混声合唱組曲 方舟」より)

  • 112回再生

作品情報

ジャンル クラシック
参加形態 単独
公開

作品紹介

1994年度の冬季、宮城教育大学混声合唱団の定期演奏会のプログラムから。仙台市青年文化センターコンサートホール。ピアノはスタインウエイ。

自分は学部を終えて修士まで進みそこで退学という穴があったら入りたい中途半端な大学生活をつづけていた。学部の2年生の時に引き続き、院の2年のときも、のこのこと混声の定期の客演ピアニストを引き受けている。当時の慣例から、このときも学部の若い学年の音楽専攻のピアノに客演を打診してたものの話がまとまらなかった様子。混声の定期のプログラムや客演も決定するころだろうということにふらりとサークル棟に顔出して「今年、どうなってんの?『方舟』?ピアノは誰やんの?決まってないの?俺やるよ?」と大学にいつまでもいる迷惑オジサン先輩づらして、無理やり引き受けたような経緯がある。

さて曲目について。日本語の音韻や響きにこだわって作曲したという『方舟』は作曲家木下牧子の実質デビュー作にしてこの作曲家の印象のひとつを決定付けるような、強烈なインパクトのあるものだった。それは日本の混声合唱組曲がロマン派から近代に突入したようなインパクトであるといったら言い過ぎである。清澄にして鮮烈。自分にとっても、この曲によって作曲家木下牧子を知る。そして今尚、古今東西の作曲家で、女流という言い方が許されるなら、その実力は随一といっても過言ではない、っていうのはそれほど言い過ぎては無いと思う。

この水低吹笛は組曲の一曲目で、二曲目
http://musictrack.jp/musics/26395
に続きます。

廣川 裕太

コメント(4)

コメントを読むには、ログインが必要です。