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作品情報
| ジャンル | ゲーム |
|---|---|
| 参加形態 | コラボ |
| 公開 |
作品紹介
組曲 『氷炎伝説』 XI. へんなきもちの正体
ドアを開けると、鼻を突くラベンダーの臭い。レイラの楽屋には蝉丸と、
ヒコンの会社の上司たちがいました。 「ハッピー線香 サンプル付き入会
キットは二十万。種類はラベンダーとオレンジの2種類…」レイラの声が
響き渡ります。商品説明会でした。商品は線香で、その横には線香の材料が
陳列されています。香料の隣にある赤い花に、ヒコンは見覚えがありました。
これは…ケシの花!
ヒコンを発見した上司の一人が、呂律の回らない声で話しかけてきました。
「おぉヒコン、おめえも仲間に入れてやるぞ。ほらこれにサインしろ。」
上司から渡された 紙にはピラミッド型の樹形図があり、底辺にレイラ、その
上に蝉丸、最上層には…あの大文字の名前が。話を聞かなくとも、ヒコンには
一目で状況が理解できました。
「ねずみ講かい、レイラ!」ヒコンの声に、レイラは顔を上げます。「ねずみ講
とは失礼な。ネットワークマーケティングと呼びなさい。」「ご法度のケシの花と、
阿片入り線香で俺をだましたのか」ヒコンはレイラのアパートで感じたモヤモヤ
感を思い浮かべました。
「だから何?…のうヒコンよ、仲間にならぬか。今なら優待キャンペーン中じゃ。」
「俺は悪に加担しない。お前らは捕まってしまえばいい」「ホホホ、誰がわれらを
捕まえるという?警察は大文字様に仕切られ、材料の調達まで手伝ってくれるわ。
それよりヒコン、そなたは何ゆえその様にすべてを善と悪に分けて 考えるのじゃ?」
レイラからの意外な質問に、ヒコンは口ごもりました。
「世の中を『善』と『悪』に分けるのは、お子様の考えじゃ。」レイラは高笑いします。
「世の中を『得』と『損』で考えてこそ、大人なのじゃよ。ホホホホホ…」
(つづく)
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