星とたんぽぽ
- 82回再生
作品情報
| ジャンル | ポップス |
|---|---|
| 参加形態 | 単独 |
| 公開 |
作品紹介
「星とたんぽぽ」、この曲が僕の生まれて初めての作曲であり、今ここにいる原点となったなんとも香ばしい想い出が蘇る作品です。
40代のほぼど真ん中、僕は発作的作曲症候群に取り憑かれた。
たまたま手に取った金子みすゞの童謡に、恐ろしいほどの言葉の力が潜んでいることを知ってから全集を買い何度も読んだ。
たくさんの優れた作品があるが、なぜだかよく分からないがこの「星とたんぽぽ」に心を奪われた。その一つの理由は、見えないけれどもあるんだよ、というこれほどあたりまえのことをここまで素朴に言った人が今までにいたであろうかと言うこと、それともうひとつは、2行目の、海の小石のそのように、の、そのように、を読んだときに凍り付く想いをしたからだ。
これを読んだときに本当に吃驚して3行目を読むことが出来なくなったのを今でもはっきりと思い出せる。
ふつう、俳句や短歌や詩の世界では、そのように、というこれほど全くいい加減な表現は絶対にと言っていいほど使ってはいけないことなのだ。なぜならば、そのように、と言う言葉がどのようなものかを全く説明していないからだ。
ふつう、作家はたとえば、海の小石が寂しい、とか何か言葉を探して本当にこれでよいのかと深い思考に入る、これがふつうだ、しかし金子みすゞは平気で、そのように、とやってのけたのだ。これがどれぐらいふつうではなく反則中の反則かが解るだろう。
以上のような理由でこの童謡が僕の心を満たしだした。そして畏れ多くも、この童謡にメロディーをつけて歌うことが出来ないだろうかと思うようになった。
そして出来上がったのがこの楽曲です。
作曲するにあたり気をつけたことは、とにかく素朴な詩の内容を損ねないように出来るだけ素朴なメロディーになるようにと言うことだけ。
歌詞のほんの一部を歌いやすくするために変えました。
また、金子みすゞは死後50年以上過ぎているので著作権は切れていますが、「金子みすゞ著作権保存会」なるものがあり、そこにこの童謡を使って作曲したこと告げ、その音源を送り許諾を得ています。
ボーカルは、ちよんちゃん
ピアノは、まほちゃん
余談ではありますが、金子みすゞって、発明王のエジソンや生涯ぼろを纏って弱者に尽くしたマザー・テレサのように神様(宗教ではなく)に近い人なのではないかと思うのだ。
笹田 裕太コメント(6)
コメントを読むには、ログインが必要です。